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性と性教育の相談Q&Aシリーズ

第十二回 六歳の息子が私の生理用ナプキンを持ち出して「これなあに?」

Q:六歳の息子が私の生理用ナプキンを持ち出して「これなあに?」と尋ねてきました。私はあわてて「そんなもの、男が触るんじゃない」と叱ってとりあげましたが、ほんとうはどう言ってやればよかったのですか。(母親)
A:「それは、女の人が月経の時に使うもので、ナプキンというのよ。それ、お母さんのだから返して」と、まずおっしゃればよいと思います。お子さんが重ねて、「月経って何なの?」尋ねる力量をお持ちなら、月経について説明するのもよいでしょう。
 しかし、子どもはナプキンに対して、何か見慣れないものを見付けたというだけの感覚なのでしょうから、「触らないで」と危険物か汚物のように言われて叱られて、お母さんが穏やかならざる顔をなさってそれを取り上げれば、印象として、家の中に、あるいはおとなの暮らしの中には、何か「いけないもの」があるといったマイナス・イメージを持つ心配があります。ましてや「男が触るもんじゃない」という発言は、とっさにそう言ってしまった経緯は理解できますが、もう触ってしまった男の子の立場を考えると、笑えないものがあります。
 ナプキンが恥ずかしいもの、忌まわしいものという意味ではありませんが、お母さんのナプキンはお母さんのプライバシーの範囲のものですから、月経の手当の話をする時に「これはお母さんのものだけれどね」といって出してきてお見せになるのは別として、そう簡単に小さい子どもが持ち出せないところに生理用品を収納する工夫も家族に対するエチケットかもしれないと考えます。
 エチケットで思い出しましたけれど、どうしても一緒に入浴しなければならない小さな年齢の子どもをお持ちのお母さんが、タンポンを使わないで子どもと入浴すると、月経血を目にした子どもを、「お母さんが、けがをしたのではないか」とびっくりさせたり、人が幼ければ幼いほど持っている「血」に対する畏怖のようなものを感じさせたりすることは避けなければならないでしょう。私たちの国は、他の国に比べてタンポンの使用普及の遅れた国だといわれていますので、お母さんの小さな子どもへの、このエチケットの確立は今後のテーマだと言えましょう。(安達 倭雅子)

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