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第39回 理論と実践講座

性暴力が生まれる背景と関係性のリアルを考える

〜包括的性教育の実践にどう結び付けるか〜

 「性的いじめ」が報道され、その実態が明らかになりつつあります。プライベートゾーン・パーツへの接触、撮影、SNSへの拡散や、自慰行為の強要など、その行為の深刻さは長期にわたって被害者に大きな影響を与えると考えられます。一方で、行政や学校は、そういった子どもの状況を軽視しがちであり、丁寧に向き合っているとはいえません。いじめや性暴力が生まれる関係性や構造を、私たち大人はどう捉えればいいのでしょうか。
 性暴力被害の回復にむけての大人の関わり方も喫緊の課題です。ケア的な関わりや専門機関との連携は、どうあるべきでしょうか。講座Bでは対等な関係とは何かを問う「性の売買」や「デートDV」をテーマに取り組んだ授業を報告します。人権を土台にした包括的性教育を進めていく上で、共に学び、考えてみませんか。

  ◎開催要項をご参照する(PDF)

開催要項
開催日次 2025年1月26日(日) 9:55〜17:30(9:30開場)
【会場】 正則高校 〒105−0011 東京都港区芝公園3丁目1−36
(東京メトロ日比谷線「神谷町駅」下車徒歩5分、都営三田線「御成門駅」下車徒歩5分)
※駐車場はありません。お車でのご来場はお断りします。
【開催方法】 *ハイブリッド開催(会場&Zoomによるオンライン配信)
【参加費】 性教協 全国会員 3,000円
 学生・ユース(30歳未満)の方、障害のある方 500円
一般 4,000円  
 学生・ユース(30歳未満)の方、障害のある方 1,000円
※ 会場場参加・Zoom参加で、参加費に違いはありません。
  ※「会員」とは一般社団法人"人間と性"教育研究協議会の全国会員で年会費を納めている方です。
【申込方法】 参加申し込み:Peatixで申し込み(申し込み締切 2024/1/25)

  申し込み開始しました!
 
Peatix(ピーティックス)にアクセスし申し込んでください。
◎チケット購入には、Peatixの登録が必要となります。初めてご購入される方は、チケットの申し込みボタンを押し、新規登録にお進みください。パスワードの設定にご注意ください。(パスワードには、英数大文字、小文字、記号が必要です。)
◎お支払い方法は、クレジットカード、コンビニ振込、ペイジーを使える銀行ATMから選べます。パソコンやスマートフォンでお申込みの際、方法を選択し、指示に従ってお支払いください。
◎Zoom参加の方には、1月25日中に、Zoom のURK・ID・パスワードをメールで送ります。
◎申込みをされた方は、後日、期間限定で当日の録画をご視聴いただけます。
1月26日(日) タイムスケジュール
9:55〜10:00 開会の挨拶・諸連絡
10:00〜12:30
《第一講座》
性暴力被害の影響と回復のために必要なサポート

 岡本かおりさん
(清泉女学院大学人間学部教授 公認心理師・臨床心理士)
性暴力はトラウマ的出来事であり、身体的影響はもちろん、心理的影響も少なくなく、性暴力を受けた後に、周囲の人々から心無い言葉をかけられて傷つく「二次(的)被害」を受けることが知られています。二次(的)被害は、トラウマを負った人の回復を遅らせてしまうといわれています。最近では、性暴力被害者の支援やサポートのための制度もできました。では、被害に遭った場合、どれくらいの割合でPTSDと診断され、どのように回復の道を歩むのでしょう?そして、私たちは、性暴力の被害者に対して、どのような対応をすれば回復を助けられるのでしょうか?皆様と一緒にこれらの疑問について考える時間となりましたら幸いです。
13:00〜15:00
《第二講座》
性的いじめ問題のリアルと包括的性教育への期待

 尾木直樹さん
(教育評論家、法政大学名誉教授、(一社)包括的性教育研究協議会代表)
2021年北海道旭川市の公園で女子中学生が凍死した状態で発見されました。遺族の求めで設置された市の再調査委員会委員長として調査を行い、性的な内容を含むいじめが自殺の原因とする再調査報告書を9月に提出。再発防止に向けた提言には「はどめ規定」の撤廃と、すべての児童生徒に「包括的性教育」を保障することを強く求めました。今日インターネットやSNSを介さないいじめは皆無といってよく、いじめ重大事態も増加の一途です。学校で性教育が行われないことによって、児童生徒が様々なリスクに晒されている現状を鑑みますと、義務教育段階で国際標準である包括的性教育に準拠した性教育の実施が早急に検討されるべきと考えます。
15:15〜17:30
《第三講座》

 実践報告
中学校「性の売買について子どもたちと考える」
 樋上典子さん(性教協幹事・公立中学校講師)
性の売買は、ネットを通じて、ますます身近なものになっています。「ママ活」「パパ活」等、呼び名も様々です。性の売買のテーマを、関係性、自己選択、自己決定…。様々な角度から、子どもたちの意見をもとに深める授業を展開したいと思います。

高校「自分ゴトとして考える〜デートDVの授業」
 佐藤 卓さん(正則高校教員)
デートDVがテーマの授業は、ややもすると「自分とは無関係」「加害者はヤバい人」「恋愛って怖いかも」と生徒たちに思わせてしまいがちでは…?そんな問題意識を踏まえてこの数年間で作り変えてきた実践を報告します。包括的性教育の観点から性暴力の授業実践のより良いあり方を、皆さんと考え合いたいと思います。
17:30〜17:40
閉会の挨拶・諸連絡
■お問い合わせ
"人間と性"教育研究協議会(性教協)本部・事務局

 〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目7番16号 初台ハイツ1006号
    TEL 03-3379-7556  FAX 03-3379-7561
    ※電話は火・木曜日の午後13時〜16時に受け付けています。
     お急ぎの場合は、FAXにて用件をお知らせください。(24時間常時受付)

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