TOP| イベントの紹介| 性教協の紹介| 性教育関連資料| 季刊SEXUALITY| リンク| Seikyokyo_Webをフォローして下さい| 性教協Facebookのページ

第43回 全国夏期セミナー東海大会in静岡

包括的性教育をたしかなものに
〜人権をよりどころに現実を変えていく学びを深めよう〜

大会テーマ
包括的性教育をたしかなものに
〜人権をよりどころに現実を変えていく学びを深めよう〜
 日本中に衝撃を与えた故ジャニー喜多川氏による性加害事件、現職の中学校校長による生徒への性的暴行と性的写真撮影事件、大手進学塾講師による盗撮事件、保育園園長による性的虐待事件など、子どもや若者たちへの性暴力事件の報道は枚挙に暇がありません。これまで見過ごされてきたであろうこのような性暴力が明らかにされるようになった背景には、性暴力を人権侵害と捉え、「性暴力は許さない」という社会的な認識が広がってきたという事実があります。それにはメディアの力も大きく影響を与えています。
 一方で、まだまだ子どもたちの権利、人権が十分に保障されているとは言えない現実に、子どもたち自身も気づき、声をあげていく力が必要と言えます。そのために私たちには『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』を読み解き、すべての子どもたちが「科学・人権・自立・共生」という4つの柱の包括的性教育を受けることができる環境を整えることが求められます。さらに「包括的性教育推進法」の制定を目指し、運動を進めていくことが重要になるでしょう。

会場及び参加費等
開催日 2024年 8月3日(土)〜 8月4(日)
会場 現地会場参加とZoom配信によるオンライン講座のハイブリッド方式で開催します。

現地会場
清水テルサ
3日:多目的ホール
4日:6階研修室・7階会議室


参加費
  二日間 一日のみ
一般  6,500  3,500
全国会員  5,500  3,000
学生  一般:1,500
 全国会員:1,000
 中高生:500
 一般:1,500
 全国会員:1,000
 中高生:500
障がい者  会員・一般:1,500  会員・一般:1,000

※会場参加人数は1日目〜最大500人、2日目〜各300人となる予定です。
参加申込 今大会は、入場者数を限定するため、【会場参加用】または、【オンライン参加用】の別々のチケットをご購入いただきます。会場参加用チケットからオンライン参加用チケットへの変更は可能ですが、オンライン参加用チケットから会場参加用チケットへの変更は初日のみ可能です。

  参加申し込み詳細  
  
実行委員会 全国夏期セミナー実行委員長:楢原 宏一(性教協幹事)/現地実行委員長:塚原 百合香(岐阜性教協)/副実行委員長:門下 祐子(性教協幹事)/副実行委員長:北山 ひと美(性教協代表幹事)/現地事務局長:本間 江理子(性教協静岡サークル)
後援 静岡市/静岡県教育委員会/静岡市教育委員会/静岡新聞/朝日新聞/読売新聞/静岡ライフ/一般社団法人 日本家族計画協会/一般社団法人 性と健康を考える女性専門家の会/ NPO 法人ピルコン/ "人間と性 "教育研究所
日程及びタイムテーブル
 
8/3(土)
8/4(日)
11:00〜
受付 
11:50〜12:00
開会挨拶 
12:00〜12:35
基調報告
12:40〜14:10
記念講演
14:25〜15:55
理論講座 
16:10〜17:40
シンポジウム
 
9:30〜10:00
受付
10:00〜12:45
模擬授業・分科会1〜4
12:45〜13:45
休憩
13:45〜16:30
模擬授業・分科会5〜8
 
 
16:45〜17:10
閉会行事
●2日間のまとめ  実行委員会から
●2025年第44回全国夏期セミナー実行委員会から
 
 

大会プログラム

8月3日(土)  清水テルサ/Zoom配信(全部)
11:00 受付開始
11:50〜12:00
開会挨拶
夏期セミナー実行委員長 楢原 宏一
現地実行委員長 塚原 百合香
12:00〜12:35
基調報告
性教協幹事・夏期セミナー副実行委員長 北山 ひと美
12:40〜14:10
記念講演








大久保 真紀さん

包括的性教育を受けていたら
   〜被害者、 加害者を取材して〜

 朝日新聞編集委員。1963年福岡県生まれ。国際基督教大学卒。87年朝日新聞社入社。支局勤務を経て東京本社社会部で旧厚生省、遊軍などを担当。
鹿児島総局次長を経て、現職。中国残留邦人や虐待を受けた子ども、冤罪被害者など、「声なき声」に耳を傾ける取材を重ねる。2019年12月から取材班キャップを務める「子どもへの性暴力」シリーズを連載中。第8部の男の子の被害編を連載した後、故ジャニー喜多川氏の性加害問題でも被害者らを取材。24年初めには第9部「加害を考える」を掲載し、加害の背景などに迫った。 21年度日本記者クラブ賞受賞。
 著書に『ああ わが祖国よ――国を訴えた中国残留日本人孤児たち 』(八朔社、04年)、『児童養護施設の子どもたち』(高文研、11年)、『献身 遺伝病FAP 患者と志多田正子たちのたたかい」(同、14年)、『ルポ 児童相談所』(朝日新聞出版、18年)、共著に『虚罪―ドキュメント志布志事件』(岩波書店、09年)などがある。
14:25〜15:55
理論講座
堀川 修平さん(性教協幹事、日本学術振興会特別研究員(PD))

「性の多様性を基盤におく教育実践」 とは?
   〜「LGBT 教育」から「クィアペダゴジー」へ!〜

  性の多様性に関する教育実践は、性の多様性をめぐる権利保障に関わる社会運動の影響を受けながら変化をしてきました。歴史をさかのぼると 、1980年代後半には、性の多様性を基盤においた性教育が始められていたのですが、その事実はあまり知られていません。加えて、その実践で示された、とある重要なポイント―「つけたし」ではなく「あたりまえ」を問うというクィアペダゴジーの視点―は忘れられてきました。「性の多様性を基盤におく」とはどのような意味を持つのか、これまで積み重ねられてきた性教育実践の歴史を紐解きながら、実践をアップデートするための理論を学びましょう!
16:10〜17:40
シンポジウム
「包括的性教育で大切にしていること。現場からの発信」


スピーカー
  河合 玲香 さん(性教協幹事)
  宮本 由記 さん(産婦人科スポーツドクター)
コーディネーター
  水野 哲夫 さん(性教協代表幹事)

 河合玲香さんは、千葉県千葉市にある私立中高一貫校の社会科教員です。学校としての性教育プログラムはない中、道徳の授業、学活、HRの時間などを使って包括的な内容の性教育実践にチャレンジしてきました。
 宮本由記さんは愛知県にある総合病院に勤務する産婦人科医です。9月より豊橋まちなかウィメンズヘルスクリニックを開業する予定です。女性アスリート支援や性教育の外部講師活動を続けてきました。若者が無料で専門家に相談できる「ユースクリニック」の存在を知り、行政と協力して「ユースウィーク」という期間限定のイベント開催を実現しました。
 場所も分野も異なるお二人の「現場」からの発信を通して、包括的性教育の課題と展望が豊かになることを目指します。

ページの先頭へ

8月4日(日) 清水テルサ/Zoom配信(一部)
今年度の模擬授業・分科会について
 従来のセミナーでは、 午前・午後合計20以上のサークルからの発表を行ってきましたが、ハイブリッド開催の体制を確保するために、数を8つにおさえて行うことになりました。Zoom 配信する模擬授業・分科会はそのうち午前・午後2講座ずつになる予定です。
※講演内容や時刻などは2024年3月段階のもので、予告なく変更の可能性があります。最終確定で講演内容などに変更があった場合には当ホームページで速やかに報告・修正します。

 模擬授業:(模) 分科会:(分)
 対面:現地での対面のみ  ハイブリッド:現地とZoom配信のハイブリッド
  対象 タイトル 模擬授業・分科会 内容紹介 担当サークル
午前の部 10:00〜12:45
1 中学生
(模)
包括的性教育としての
「恋愛とデートDV」


対面
公立中学校で1〜3年生のカリキュラムのもと、実践を14年間積み重ねてきま
した。包括的性教育として位置づけてきた恋愛とデートDVの授業。子どもの権利を保障する授業とは何か、一緒に考えましょう。
東京
2 高校生
(模)
お互いを大切にする第一歩
〜境界線と同意を知ろう〜


対面
自分も周りの人も大切にするとは?ノリや笑いでは済まされない。性教育の第一歩として、性的な関係性を築く上での境界線について一緒に考え、練習する授業です。特別支援学校で実践されてきた「さいころゲーム」を高校生向けにアレンジしたワークも取り入れました。 大分
3 全世代
(分)
性暴力問題への対応力を高めるために
〜性暴力被害者・加害者にどのように対応するか〜

ハイブリッド
性暴力事件の報道が絶えません。昨今やっと被害者が声を上げられるようになってきたと言えると思います。性暴力事件が身近に起こった時に、被害者や加害者にどのように対応したらいいかについて、いくつかの事例をもとに考えていきます。
静岡
4 小・中・高校正
(分)
子どもが知りたいことと、大人が伝えたいこと
〜性と生をどう語るか〜


ハイブリッド
小中高で思春期教室の講師として、出前授業を担当しています。自作のアンケートを作成し、授業を受ける子どもたちの関心等を把握するようにしています。
また、授業でだけではなく、管理職や養護教諭等にもフィードバックしてもらっています。それから、授業の中では必ず「子どもの権利」についても伝えています。
沖縄
午後の部 13:45〜16:30
5 高校生
(模)
高校生と考える「性と生」
〜自分のセクシュアリティを考えてみよう〜

対面
東京・正則高校の実践を大東学園仕様にし、みんなで自分のセクシュアリティを考えてみました。あわせて、大東学園の性教育「性と生」では "生徒が探究できる授業"を目指してリニューアルしている最中です。生徒たちの反応も踏まえてご報告します。
大東学園
6 小学生
(模)
助産師が行うからだの権利学習


対面
助産師は学校から性教育の依頼を受けて、1回1・2コマ程度の時間で単発の出前授業を行うことが多いです。その際に小学校高学年向けに話している「性別やプライベートパーツ、二次性徴、妊娠、出産、境界と同意、からだの権利についての実践内容と前後の打合せや児童の感想から学んだことを共有します。 助産師
7 障害児・者
(分)
障害のある子どもたち・青年たちの包括的性教育をさぐる


ハイブリッド
障害児学級学校で性教育を実践しにくい現状の中で、放課後等デイサービスや地域の青年たちへ、自由でていねいな性教育をおこなってきた実践を報告します。そして、障害のある人たちの包括的性教育の重要性と可能性を確認し合いたいと思います。
障害児・者
8 地域を含む全世代 サークルでの性≠フ学びを学校・地域での実践に繋げ
〜 包括的性教育を教師・子ども・大人へ 〜

ハイブリッド
幼児から大人まで地域の全世代を対象にした「幸せに生きるための性の学び展の取組や、地域の 養護教諭らと共につくり上げた「性の多様性の学習づくり」を自校や地域の各小中学校にも繋げていった取組など、性教協で性の学びを学校や地域にも広めていった活動を報告します 。
京都北部

ページの先頭へ

申し込み方法詳細

【会場参加・オンライン参加ともにpeatixからチケットを購入】
今大会は、入場者数を限定するため、【会場参加用】または、【オンライン参加用】の別々のチケットをご購入いただきます。会場参加用チケットからオンライン参加用チケットへの変更は可能ですが、オンライン参加用チケットから会場参加用チケットへの変更は初日のみ可能です。(初日会場参加希望、2日目オンライン希望の場合はオンライン参加希望より申し込みをしてください。)会場参加用チケットからオンライン参加用チケットへの変更希望の場合は必ずpeatix のメールまたは、【オンライン事務局にメール】にてご連絡ください。

なお、人数や資料配布の把握のため、現地会場での参加を希望する方は【会場参加用】、Zoom配信によるオンラインでの参加をご希望の方は【オンライン参加用】からお申し込みください。それぞれの参加区分によりPeatixのURLが違います。ご希望の参加区分をお確かめの上お申し込みください。

【現地会場参加希望】
両日参加と一日のみ参加のURLが違います。ご希望の参加区分に合わせて以下のURLから
会場参加用 Peatix サイトにアクセスしてチケットをご購入ください。
チケット購入確定前のフォームから8/4の昼食注文ができます。

   現地で両日参加の方はこちらから

   現地で8/3か8/4のどちらか一日だけ参加の方はこちらから
【オンライン参加希望】
以下のURLからオンライン参加専用 Peatix サイトにアクセスしてチケットをご購入ください。
チケット購入確定前のフォームから8/4の昼食注文ができます。

   オンラインで両日参加の方はこちらから

   オンラインで8/3か8/4のどちらか一日だけ参加の方はこちらから


※注意事項
●チケットを購入するためには、Peatix への登録が必要となります。 
*ご自身のメールアドレス、任意のパスワード、名前(ニックネーム可)を登録します。
●購入代金の支払いは、クレジットカード払い、コンビニ払い、PayPal(銀行払いができる)から選べます。
*支払い期限を過ぎると、もう一度最初から買いなおす必要があります。
●8/2にZoomミーティングのURL、ID、パスコードと資料ダウンロードURLをお送りします。
●会場参加は当日申込みも受付ますが、お弁当の当日申込みはありません。
 また当日のお弁当キャンセルは出来ません。お弁当は飲み物込みで\1,200 です。
●2日目の模擬授業・分科会は定員の都合上、ご希望に添えない場合があります。

性教協って?

1982年に創立された一般社団法人"人間と性"教育研究協議会(性教協)は、「科学・人権・自立・共生」の4つのキーワードを元に、
● 子どもの切実な要求にこたえる
● 正確な情報を伝える
● 子どもと共に「性」のあり方や生き方を考える
といった、たくさんの性教育実践を積み重ねてきた民間研究団体です。
会員は、教員をはじめとした学校関係者、助産師・医師・看護師・保健師などの医療関係者、児童養護施設職員などの福祉関係者、NPO 関係者、研究者、学生など多彩です。
学校・地域・家庭での性教育実践を創造し交流するとともに、自分自身の性と生のあり方を問い直し、形成することができる場となっています。日本で唯一の性教育専門誌『季刊セクシュアリティ』(発行:エイデル研究所)を編集しています。

ページの先頭へ

全国セミナーって?

 日本で最大規模の性教育の研修会です。全国各地から持ちよった実践を積み重ねています。最新の正確な情報や、現場のリアルな声に触れることもできます。全国から集まる性教育に関心のある参加者とつながることができるのも魅力です。性教育初心者や学生の方の参加も歓迎します。大会には性教協会員でなくても参加できます。また、2日間通しではなく、1日のみや午後からなど、部分参加も可能です。

ページの先頭へ

 
■セミナーの内容についてのお問い合わせ
セミナーの内容についてのお問い合わせは『“人間と性”教育研究協議会(性教協)本部・事務局』にお問い合わせください。

一般社団法人“人間と性”教育研究協議会(性教協)本部・事務局
〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目7番16号 初台ハイツ1006号
TEL 03-3379-7556  FAX 03-3379-7561
E-mail jimu@seikyokyo.org
※電話は火・木曜日の午後1時〜4時に受け付けています。
お急ぎの場合は、FAXまたはE-mailにて用件をお知らせください。

ページの先頭へ

戻る