第44回 全国夏期セミナー沖縄大会 1号チラシ
いま沖縄で考えよう !
平和をつくるための包括的性教育
- いま沖縄で考えよう !
平和をつくるための包括的性教育
- 2025年の夏期セミナーは、44回目にして初めて沖縄で開催します。オンライン参加もいいですが、できればこ の機に、対面参加をして平和と包括的性教育の重要性を学び合いましょう。
沖縄は、一般的には癒しの南国リゾートとしてのイメージが強いです。しかし、かの大戦で、住民を巻き込んだ悲惨な地上戦を経験し、死者総数約20万人、うち県住民は約12万人(4人に1人)が犠牲になり、戦争孤児など身寄りのない者が急増し、困窮をもたらしました。
戦後も1972年の「本土復帰」まで米統治下におかれ、本土では減少した米軍基地が7割も集中して、米兵と米軍属による性暴力加害など凶悪事件や事故が続発しています。
そして、今、国際情勢の不安に乗じた日米共同の大軍拡路線は「新しい戦前」と憂慮されています。その中で、沖縄を含む南西諸島は、「台湾有事」の軍事要塞化されつつあり、再びの戦災不安にさらされています。
包括的性教育は、からだの権利、個人の尊厳として「性的自己決定権」を尊重しています。それは平和な環境でこそ保障されます。いまこそ戦争ではなく「平和の準備」のとき、沖縄で平和の途を拓く性教育を共に学びましょう。みなさまの参加をお待ちしております。
一号チラシのダウンロード
- 会場及び参加費等
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開催日 2025年 8月2日(土)〜 8月3(日) 会場 現地会場参加とZoom配信によるオンライン講座のハイブリッド方式で開催します。
現地会場
沖縄県男女共同参画センターてぃるる(1日目)
(〒 900-0036 沖縄県那覇市西3-11-1 TEL 098-866-9090)
沖縄県市町村自治会館(2日目)
(〒 900-0029 沖縄県那覇市旭町116-37 TEL 098-862-8181)
参加費 二日間 一日のみ 一般 6,500 3,500 全国会員 5,500 3,000 学生 一般:1,500
全国会員:1,000一般:1,500
全国会員:1,000中高生 500 500 障がい者 会員・一般:1,500 会員・一般:1,000
※台風等によって完全オンライン開催に変更する可能性があります。 変更の判断は7月30日(水)までにします。
なお、飛行機代やホテル代のキャンセル料については自己負担となります。あらかじめツアーキャンセル保険等をお調べいただくことをおすすめします。参加申込 ※講演内容や時刻等は、2025年1月段階のも ので、予告なく変更の可能性があります。最終確定の講演内容や時刻は、本要項やホームページでご確認くださ い。 夏期セミ ナー 実行委員長:杉田真衣(性教協幹事)
現地実行委員長:嘉陽真美(沖縄性教協)
副実行委員長:青野真澄(性教協幹事)・関口久志(性教協幹事)
現地事務局長:船越裕輝(沖縄性教協)後援 未定 - 日程及びタイムテーブル
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8/2(土)
8/3(日) 11:00〜
受付11:50〜12:00
開会挨拶12:00〜12:30
基調報告12:30〜14:00
記念講演14:15〜15:45
理論講座16:00〜17:30
シンポジウム18:00〜19:00
模擬授業・分科会打ち合わせ9:30〜10:00
受付10:00〜12:45
模擬授業・分科会112:45〜13:45
休憩13:45〜16:30
模擬授業・分科会2
16:45〜17:10
閉会行事
●2日間のまとめ 実行委員会から
●2026年第45回全国夏期セミナー実行委員会から - 8月4日(月)にはオプショナルツアー(★30名先着順)を企画しています。
オプショナルツアーの参加申し込み等詳細は本要項をお待ちください。
大会プログラム
- 8月2日(土) 沖縄県男女共同参画センターてぃるる/Zoom配信
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11:00 受付開始 11:45〜12:00
開会挨拶夏期セミナー実行委員長 杉田真衣 12:00〜12:30
基調報告性教協幹事・夏期セミナー副実行委員長 関口久志 12:30〜14:00
記念講演
斉加尚代さん
「性教育バッシングが始まりだった!」
〜愛国と教育危機のつながりを沖縄から考える〜
【プロフィール】1987年毎日放送入社。報道記者などを経てドキュメンタリー番組『映像』シリーズを多数制作、定年退社で2025年2月からフリーに。企画・担当した主な番組に『映像'17沖縄さまよう木霊―基地反対運動の素顔』(2017年1月、平成29年民間放送連盟賞テレビ報道部門優秀賞ほか)『映像'17教育と愛国―教科書でいま何が起きているのか』(2017年7月、第55回ギャラクシー賞テレビ部門大賞ほか)。同作品に追加取材、再構成して2022年に公開した映画『教育と愛国』は日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞を受賞。他に個人として「放送ウーマン賞2018」、日本外国特派員協会「報道の自由賞」(2023年)を受賞。著書『教育と愛国―誰が教室を窒息させるのか』(岩波書店)、『何が記者を殺すのか大阪発ドキュメンタリーの現場から』(集英社新書)。
14:15〜15:45
理論講座浅井春夫さん(性教協代表幹事、立教大学名誉教授)
「沖縄の地に足をつけて包括的性教育を考える」
〜平和の探求、人権の尊重、社会運動の創造を考える〜
日本の中の沖縄をめぐる戦後政治は一貫して"沖縄の透明化"政策が続いてきました。沖縄の歴史と現実が私たちに問いかけていることを踏まえて、@平和をつくる包括的性教育の課題とは何か、A人権をベースにした性教育実践のあり方とは何かを探求し、Bそのうえでどのような研究運動のあり方が問われているのか、具体的な性教育の課題を提起してみたいと考えています。性教協のみなさんがこれまで各地で培ってきた実践的研究的蓄積を共有するとともに、これからの性教育実践の展望を考えてみたいと思います。包括的性教育はチャレンジし続ける教育実践であることに私自身が挑戦いたします。16:00〜17:30
シンポジウム「包括的性教育の保障に向けて」
〜人権と平和の現在地から〜
スピーカー 高里鈴代 さん(「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」共同代表・元「強姦救援センター・沖縄」代表) 安里瑞穂 さん(沖縄性教協・障害児・者サークル・特別支援学校教員) コーディネーター 艮香織 さん(性教協幹事・宇都宮大学教員)
2023年12月に沖縄県中部で米空軍兵による16歳未満の少女に対する性的暴行事件が起きました。それが翌年6月になって発覚し、12月の判決公判で懲役5年の実刑判決となりました。高里鈴代さんら「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」によって作成された『沖縄・米兵による女性への性犯罪(1945年4月〜2021年12月)第13版』をみると、性犯罪が繰り返されてきたことがわかります。高里さんは沖縄の性暴力問題に長く取り組んでこられました。安里さんは27年にわたって沖縄の障がい児教育に関わるなか、性教育に取り組んでおられます。ここでは人権と平和の現在地をみつめ、包括的性教育の保障のために何ができるのか、語り合いたいと思います。 - 8月3日(日) 沖縄県市町村自治会館/Zoom配信
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9:30〜10:00 受付開始 10:00〜12:45 模擬授業・分科会1 12:45〜13:45 休憩 13:45〜16:30 模擬授業・分科会2 16:45〜17:15 閉会行事
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性教協って?
- 1982年に創立された一般社団法人"人間と性"教育研究協議会(性教協)は、「科学・人権・自立・共生」の4つのキーワードを元に、
● 子どもの切実な要求にこたえる
● 正確な情報を伝える
● 子どもと共に「性」のあり方や生き方を考える
といった、たくさんの性教育実践を積み重ねてきた民間研究団体です。
会員は、教員をはじめとした学校関係者、助産師・医師・看護師・保健師などの医療関係者、児童養護施設職員などの福祉関係者、NPO 関係者、研究者、学生など多彩です。
学校・地域・家庭での性教育実践を創造し交流するとともに、自分自身の性と生のあり方を問い直し、形成することができる場となっています。日本で唯一の性教育専門誌『季刊セクシュアリティ』(発行:エイデル研究所)を編集しています。
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全国セミナーって?
- 日本で最大規模の性教育の研修会です。全国各地から持ちよった実践を積み重ねています。最新の正確な情報や、現場のリアルな声に触れることもできます。全国から集まる性教育に関心のある参加者とつながることができるのも魅力です。性教育初心者や学生の方の参加も歓迎します。大会には性教協会員でなくても参加できます。また、2日間通しではなく、1日のみや午後からなど、部分参加も可能です。
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- ■セミナーの内容についてのお問い合わせ
- セミナーの内容についてのお問い合わせは『“人間と性”教育研究協議会(性教協)本部・事務局』にお問い合わせください。
一般社団法人“人間と性”教育研究協議会(性教協)本部・事務局
〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目7番16号 初台ハイツ1006号
TEL 03-3379-7556 FAX 03-3379-7561
E-mail jimu@seikyokyo.org
※電話は火・木曜日の午後1時〜4時に受け付けています。
お急ぎの場合は、FAXまたはE-mailにて用件をお知らせください。