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性と性教育の相談Q&Aシリーズ

第十三回 学校の友だちが、生理とか月経とかこそこそ話しています。何のことですか。(小四)

Q:学校の友だちが、生理とか月経とかこそこそ話しています。何のことですか。(小四)
A:その内、学校の授業でも勉強すると思うけれど、女の人のからだに起こることです。人間の女の人は、世界中の女の人も時期もだいたい同じなのだけど、10歳から16歳の頃になると、子どものからだから、おとなのからだに成長していきます。おとなのからだになるということは、子どもを産もうと思えば産めるからだになるということです。
 産もうと思えば産めるからだということは、いつ女の人が産もうと考えるかは、また別として、からだの中(子宮)にその準備ができてくるということです。
子宮の中にいつ赤ちゃんのもと(受精卵)がやってきてもいいように、血液と粘膜(頬の裏の口の中のように、やわらかくつるつるした薄い皮膚みたいなもの)で、赤ちゃんが住める膜を作ります。
 赤ちゃんのもと(受精卵)がやってこないと、血液と粘膜でできた膜は古くなってきます。すると、古くなった血液や粘膜は子宮からはがれて膣(ちつ)を通って、膣口(女の人の尿道口と肛門の間にあります)から、からだの外に出て来ます。いらなくなったものを捨てるのですから、新陳代謝(古いものが去って、新しいものが代ってあらわれること。聞いたことがあるでしょう?)だと考えてください。これが月経です。
 月経は「生理」とも言いますが、実は私たちのからだに起こる現象は、生理です。咳も、くしゃみも、呼吸も消化も生理ですから少しあいまいな言葉です。こう考えてください、「生理」はあだ名で、本名は「月経」だと。
 月経は10歳から16歳頃に始まります。初めての月経のことを、初潮といったり初経といったりします。月経はその後、およそ1カ月に1回をめどに繰り返します。そして45歳から56歳の頃になると閉経といって、月経が起こらなくなります。10歳から16歳?45歳から56歳?ずいぶん人によって違うんだなと思うでしょうが、これは個人差といって、他の動物にはあまり見られないことだそうです。初経も閉経も早い方がよいとか、遅い方がよいとか、その優劣はないそうですが、個人差があることを知っておくことは大切なことです。(安達 倭雅子)

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