TOP| イベントの紹介| 性教協の紹介| 性教育関連資料| 季刊SEXUALITY| リンク| Seikyokyo_Webをフォローして下さい| 性教協Facebookのページ

性と性教育の相談Q&Aシリーズ

第十七回 友だちが生理痛は遺伝するって言うんです。・・・本当ですか。いやだなあ。(中2)

Q:友だちが生理痛は遺伝するって言うんです。母にたずねたら、「それは本当よ。私はひどいから、あなたも きっと生理痛になるわよ」って。本当ですか。いやだなあ。(中2)
A:お医者さんは遺伝とは言い切れないとおっしゃっています。もちろん、お母さんが痛くて娘さんも痛いという人もいます。しかし、お母さんが痛いのに娘さんが痛くない人も、お母さんが全く痛くないのに娘さんは激しく痛いという人もいます。
 月経(生理)は、子宮の中のものを外へ押し出すのですから、健康な人でも多少は鈍い痛みのようなものを感じても当然と説明する人もいます。
 からだを冷やすより、温めたほうが血行がよくなって楽だとか、軽い体操や散歩などは、痛みを和らげるとか軽くしてしまうとかは、よく言われるところです。学校の体育の時間も、ご本人が平気なら、休むことはないと言われていますし、タンポンを使いこなせることが条件ですが、プールだってOKです。
 入浴もからだを温めるという意味で、今はむしろすすめる方が多いです。月経血が流れ出ることを気にする人は、シャワーだけでもからだは温まりますし、清潔が保てます。タンポンを使えれば、いつもと変わらない入浴はOKです。
 月経中の入浴のために、黒や濃茶や濃緑のタオルが1本あると便利だと教えてくれた人もいました。
 また、市販されている生理痛のための薬ですが、決して飲むべきでないと考えている人より、痛みを我慢するよりも薬を使うのも悪くないと考えている人の方に生理痛の人が少ないというデータもあります。
 ただし、薬は定められた量を、定められた時間を空けて、白湯(さゆ)か水で飲んでください。
 そして、それでも痛みがおさまらなかったら、単なる「子宮の中のものを外に押し出すために感じる鈍い痛み」の範囲を超えていると考えなければならない、つまり専門医に相談すべきレベルなんだそうです。
 女の生涯で、子どもを数人産むとして、初経から閉経までの月経の日数は合計すると7年にもなるのだそうです。その7年をどう明るく楽しく過ごすのかは、その女の人の「腕」しだいというところでしょうか。(安達 倭雅子)

 Q&Aシリーズ一覧を見る  戻る